台湾の温泉の歴史は、1894年に初めて北投で発見され、台湾が日本に割譲された後、日本の温泉文化が台湾に影響を及ぼしました。1896年には、北投に台湾初の温泉旅館「天狗庵」を開き、北投温泉郷の時代が始まっただけでなく、台湾温泉文化の幕開けともなりました。日本統治時代に最も名が知れていた四大温泉は、北投、陽明山、関子嶺と四重渓でした。現在は、施設の再開発などにより、多種多様な新しいスタイル温泉施設が各地に登場しています。賑やかな都市部の喧騒から少し奥に入るだけで、日本と似て非なる台湾ならではの温泉浴を満喫してみるのもお勧めです。
台湾は、日本にも負けない温泉天国
台湾は温泉の宝庫
台湾の温泉と言われてもあまりイメージが湧かないかも知れませんが、台湾は実は日本にも負けない温泉の宝庫。日本統治期から庶民に親しまれてきたため、各地に湯治場があります。海底温泉など日本にはないような個性的な温泉もあるので、ロングステイを利用して、温泉巡りに出かけるのも良いかもしれません。

温泉療法の効果を探る−血行の促進、疲労回復
温泉療法は神経痛、リューマチ、関節炎などの慢性疾患、胃腸などの消化器系の疾病や皮膚病に効果があります。また、肌を滑らかにするなどの美容効果も見られます。専門医によると温泉に浸かることによって痛みが軽減し、膠原組織の伸展性が増進され、関節の活動および血液の循環、新陳代謝が促進されるそうです。

台北市温泉発展協会(中国語)

台北市陽明山温泉

青山と緑林に囲まれての硫黄泉浴
陽明山はいろいろな火山地形と特殊な地質構造をしており、地下に内蔵する大量の地熱が陽明山一帯に一大温泉地を形成しました。陽明山公園、冷水坑、馬槽、および子坪温泉の4つが主要な温泉地区です。陽明山温泉は台湾で唯一国家公園内にある温泉で、硫黄泉や火山口、春の桜、秋のススキなど四季折々の風物詩を楽しむことができます。
地点:台北市陽明山国家公園
泉質:酸性硫黄泉
泉温:60〜70℃

台北県烏来温泉

滝とロープウェー、そしてタイヤル族文化
南勢渓と桶後渓にかこまれた烏来温泉は台北の郊外にあり、炭酸水素化ナトリウム泉に属する泉質は無色無臭で良質です。烏来には先住民タイヤルの集落があり、タイヤルの料理が味わえるほか、伝統工芸の購入にも便利。また、春にはピンクの桜の花が咲き誇り、台湾北部の代表的な桜の名所となっています。
地点:台北県烏来郷
泉質:炭酸水素化ナトリウム泉
泉温:80℃

台北市北投温泉

世界でも珍しい北投石と懐かしの湯治場
台北盆地の東北にあり、周囲を紗帽山や七星山、大屯山に囲まれています。北投温泉は世界では日本の玉川温泉とチリの3ヶ所しかないラジウム温泉。ラジウムが石化した北投石は、北投で初めて発見されたことからその名が付けられました。
地点:台北市北投区
泉質:炭酸硫黄泉
泉温:55〜58℃

苗栗県泰安温泉

古道での紅葉観賞と緑林中での温泉浴
苗栗山中の泰安温泉郷は、虎山、騰龍、泰安の三つの温泉地に分かれ、湯量が豊富です。透明の泉水は飲用も可能。付近には客家人やタイヤル族の集落があるため、バラエティーにとんだ文化が形成されています。客家料理を味わい、特色のある各集落を探索するのも泰安温泉の楽しみです。
地点:苗栗県泰安郷
泉質:弱アルカリ炭酸泉
泉温:40〜60℃

台中県谷関温泉

温泉浴と風景が楽しめる別天地
谷関温泉は台湾中部にあり、中部横貫公路沿いの重要な観光スポットです。泉水に硫化物が大量に含まれているため、硫化物特有のにおいがします。付近は険しい山が続いているため、温泉旅館は峡谷に集中しており、現代的な旅館や和風の木造建築などが揃っています。鱒料理が特に有名です。
地点:台中県和平郷
泉質:アルカリ炭酸泉
泉温:48〜60℃

南投県廬山温泉

湯煙の里、桜の季節が最適
海抜400mの廬山温泉は、湯が透明で強アルカリ炭酸泉に属し、関節炎や神経痛の治療に効果があります。飲用も可能で、胃病の患者に適しています。毎年12月から翌年3月は桜の開花時期で、この季節での温泉入浴は格別の味わいがあります。
地点:南投県仁愛郷
泉質:強アルカリ炭酸泉
泉温:87〜90℃

台東県知本温泉

美人湯が魅力の温泉郷
知本温泉は台東県卑南郷にあり、周囲を山や渓谷に囲まれた広大な温泉地で、温泉地区は2ヶ所に分かれています。泉水は美人湯といわれる「重曹泉」、温度は中程度で、入浴、飲用とも可能です。関節、胃腸の疾患治療に効果があり、国内外にその名が知られています。大ホテルでは温泉施設が完備しています。
地点:台東県卑南郷
泉質:炭酸水素化ナトリウム泉
泉温:45〜56℃

宜蘭県礁渓温泉

きれいなお湯と蘭陽の美景を楽しむ礁渓温泉は台湾では珍しい、平地に湧き出た炭酸水素化ナトリウム泉で、無色無臭です。日本統治時代に日本人によって発見されて以来、浴場や旅館が増え、温泉文化が根付きました。礁渓駅を中心に、中山路や中正路、徳陽路一帯に温泉ホテルが林立しています。地元では温泉と農業を結びつけて温泉野菜の栽培に力を入れており、当地の名物料理になっています。
地点:宜蘭県礁渓郷
泉質:弱アルカリ性炭酸水素化ナトリウム泉
泉温:50〜60℃

台東県緑島朝日温泉

海と空が一色に融け合う海底温泉
朝日温泉は緑島の南島にあり、日の出観賞に最適の地点であることから「旭日温泉」とも呼ばれています。イタリアのシシリー島、日本の九州と並ぶ世界三大海底温泉の一つです。海岸の岩礁から湧き出ており、飲用はできません。朝日温泉は円形の露天風呂、半露天の浴場、屋内のSPA水療法浴場がオープンして、緑島で最も完全な施設が揃っています。
地点:台東県緑島郷
泉質:硫黄泉
泉温:53〜93℃
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